「…今も半分は

信じてないけど…。」



春木が言うと

嶋谷は視線を元に戻した。



「お前が言うなら

本当なんだろ?」



「先生…。」



「だから、

方法があるなら教えてくれ。

この歳で

あの世にいくには

まだ早いだろ?」






こうして

嶋谷の放った一言から

春木の日常は

終わりを告げた。



そして

新たな日常が始まる。