《正解です。

ってなんつーさらっと

した返答なんだよ!》



春木は嶋谷を

ぐっと睨んだ。



そんな彼の視線を

受け止めて

嶋谷は静かに続けた。



「だからこそ、

早く先生に霊の存在を

伝えたかったのですが…。


こんな不可思議な話

信じてもらえないかも

しれないと

ずっと躊躇っていて…。」



嶋谷は春木の視線を

外し、外に視線を流した。