「嶋谷、ひとつ質問いいか?」



「はい、何ですか?」



「お前、霊と話し出来るの?」



「はい。

だいたいの霊とは。


でも、たまに

話しかけても答えて

くれない霊もいるんです。


先生に憑いてる霊みたいに…。」



嶋谷が春木の左肩を

じっと見つめる。



おそらくそこに

霊がいるのだろう。



そんな嶋谷の視線に

背筋が冷たくなる春木である。