「付いてるって

何が?」



「先生の肩の上に。」



「何?

ゴミでも

付いてるのか?」



「ゴミじゃなくて

人間が憑いてるんです。」


「…人間って…。

嶋谷、お前

何言ってんだ?」



「だから

先生の肩に

女学生っぽい幽霊が

憑いてるんです。」



そういう嶋谷を

春木は無言で見つめた。



暫く思考が停止していたが、

すぐにまた

喋り出した春木である。