《何で

あんな事、言うんだろう?

勉ちゃんセンセイ

嶋谷みたいなタイプ

嫌いなのかな?》



そんな事を

考えていると



「失礼します。」



と、聞き覚えのある声が

背中越しに聞こえた。



「嶋谷。」



噂をすれば、だ。



春木の目の前に

嶋谷が立っていた。



「あれ、次

勉ちゃ…じゃなくて

秋山センセイの授業

だろ?」



「はい、すぐに戻ります。

春木先生。

授業が終わったら

お時間ありますか?」