「ふーん…。

何か鼻に付く感じで

僕は好きじゃない。」



そう毒づくのは

秋山勉である。



「また、そんな事言って…。」



春木はそんな秋山を

ムッとしながら

見つめた。


視線を受けて

秋山は春木の方に

向きながら



「春木せんせーは

嶋谷の事

気に入ってるみたいだね。」



「そりゃー、

他の奴が嫌がる事

やってくれるし…。」



「ふーん…。

まあ、春木せんせーの

クラスの事だから

僕には関係

ないんだけど。


でも

あんまり心許しちゃ

ダメだよ。」



「えっ?

それってどういう…。」



春木の言葉を

チャイムが遮った。




「そのままの意味だよ。

じゃ、次授業あるから。」


そう言うと

秋山は職員室から

出て言った。