「えー…

入学おめでとう。

1-Aの担任をさせてもらう

春木要だ。


一年間よろしく。」



そう言うと

生徒たちは口々に

よろしくお願いします

と春木に返した。



もちろん

嶋谷水城も…。




「じゃ、早速だが

このクラスの

学級委員を決めたいと

思うんだが…。


誰か

やりたい奴いるか?」



《まあ、こうして

毎回聞いてるけど

立候補する奴なんて

いないんだよな。》



何て事を考えていた

春木の目の前で

一人だけ

手を挙げている生徒がいる。