「おはよー莉子ー」
「おはよー友梨」
学校についてすぐ話しかけてくれたのは
あたしの親友の雨宮友梨。
背が高くてショートが似合う美人さん。
とっても自慢の親友なんだ!!

あたしは友梨にさっき駅で会った人のことを話した

「友梨あのね、さっき駅でものすごくかっこいい人見たの!」
「なになに?」
「あのね…」

思い出すだけで顔が赤くなるし心臓が暴れる…

「へぇ~。そんなにかっこいいの?」
「うん!優しくて王子みたい!」
「王子ね~」
友梨はあたしの顔を見て笑う。
「なに?」
「ついに莉子も恋に落ちたのかぁ~」
友梨はニヤニヤ笑う。
「そ、そんなんじゃないもん!」
「ウソ言っちゃって~」
「ホントだもん!ただステキだなぁ~って」
「ふぅ~ん」
意味深に笑う友梨。
「ホントだからね!」
「はいはい」

恋してないって言ってるけど…どうなんだろう?
恋してるのかな?

でも…あたしなんかに好きになられても困るよね…
生まれてこないほうがよかった人に。