部屋に響く叫びに似た声…
頬や体を殴る音…
耳を塞ぎたくなる音が響いていた。

「ゴホっ…お母さんやめ…て」
あたしはただ泣いて訴えるしかなかった。

「あんたなんか…なんで生まれてきたのよ!」
叫びあたしを殴り続ける…
その顔はただ怖かった。

そして…あたしのシャツをめくり上げ背中にタバコの火を押し付けた…
「うっ!」
熱くて痛くてあたしの口から声にならない声が出た…
押し付けられた所、殴られた所がジンジンと痛む…
泣くあたしを見る冷たい瞳…


ガチャ
お母さんはいつものようにどこかへ行ってしまった。

あたしは残された部屋で泣いた。
どうしていいかわからなかった…誰か助けて
あたしなんで生まれてきたんだろう…