その日の夕刻


近藤さんの提案により、新入隊士の歓迎会が行われることとなった



碧は少しでも役に立とうと、手伝いをしている



そんな碧を見つめる人影が一点



その顔に黒い笑みを浮かべいた

***

――結構大変かも…


弱音を吐いた、そのとき、


――!?


グラッと碧の体が傾く


その手にはお膳がある


――っ!溢れちゃう!!


そう思うや否や


ぎゅっと目を瞑った

***

でも……


――あれ?…溢れてない?


誰かによって支えられたのだろうか


碧もお膳も無事らしい


ほっと息を吐いた碧は、自分の体を支えてくれている人物にお礼を言おうと振り向いた


「あ、あのっ…。突然のところを助けていただき、ありがとうこざいました」


言い、顔を上げるとそこには…


――!


思いがけない人がいた