その後…



江戸へ下っていた近藤と藤堂が戻ってきた



彼らを迎え入れて幹部全員、広間へ集まるよう指示が出る



そのなかに、見知らぬ人物の姿があった

***

全員が集まったところで、近藤がゴホンっと咳払い



だが、皆浮かない顔をしていた



なぜなら…



「紹介する!伊東甲子太郎殿だ!」



藤堂の連れてきた新入隊士とは、この人物のことだったから



しかし、あまりの歓迎ムードの無さ…



――嫌われているのだろうか?



意味も分からず、碧はきょろきょろした



そんなときに、



「!?」



当然のことのように、伊東と目が合う



「…近藤さん、そちらは?」



これが碧と伊東の出会いであった