ようやく、笑いが治まった沖田は一言



「その逆です」



「じゃあ何で俳句を書いてまとめているのでしょう?」



「なんだか、本人は上手いと思っているみたいですよ。俳句を趣味にしてるくらいですし」



――なんだか、普段よりも沖田さんの発言に刺が…!



沖田の話によれば…



10人兄弟である土方は、その兄弟の末っ子であるらしく、



上の兄の影響を受け、俳句を書き始めたとか。



土方の本名は、土方 義豊(よしとよ)といい、



俳句を書くにつれ、父から与えられた俳句の俳号を「豊玉」とされたことから、豊玉発句集をかき始めた



でも、



土方の俳句の才能は壊滅的であり、



今日もまた、沖田にからかわれていたそう…



「で、あんなに追いかけ回されてらしたんですね」



「その通りです。じっくり読みたくて何度も貸してほしいとお願いしてるんですが…なかなか貸してくれなくて。……だったら、書かなければいいと思いません?」



なかなかの沖田の言い訳に耳を貸していると…



「どこだぁ!?総司ぃ!!」


土方が探しに来たようで…



「あ、大変です!春日さん、ちょっと庇ってください!」



言うなり、沖田は碧の後ろに隠れた


と、同時に障子が開く――