中庭から戻ると、碧は沖田の部屋へ向かった



また、いつ彼の体調が変わるかわからない



話したいことがたくさんあった



「沖田さん?…入りますよ?」



そっと障子に手をかけた碧は、中からの返事を待たずに開いた




すると、碧の目に映ったもの……



「沖田さんッ!何してるんですか!?」




床を片付け、着替えを済ませた沖田だった



まだ、はっきりとした病名もわからないのに




その姿はあまりにも痛々しい…



「まだ安静にしてなきゃ駄目です!…「春日さん」



ひんやりと落ち着いた沖田の声



碧がもっていた言葉の熱を冷ますように、彼の声が突き刺さった




「あなたは紛れもなく、異人です」



「ッ!」



「未来から来たあなたに…なにができるのですか?」