あの日、あの時書いたノート!!



碧は思いつき、無我夢中で自室へと走り出していた



…確かこの棚にっ



ごそごそと探した先にあった



懐かしい手触りのノート



早る気持ちを抑え、碧はページをめくった



でも



「……嘘、でしょ?」



めくっても、めくっても白紙



あのときには書いてあったはずのページ



彼らの運命はわからなくなっていた



今日は1864年の6月5日




それ以前のことは記されているのだが




それ以降のことは真っ白だ




ノートを開いたまま




碧は呆然と立ち尽くすことしかできなかった