新撰組が捕縛した浪士の名は



――古高 俊太郎



彼は新撰組が敵とする 尊皇攘夷を行っていた人物だ



尊皇攘夷(そんのうじょうい)とは、天皇を敬う者のことで



新撰組は将軍を御守りする立場にあった



真逆の者を守り、敬う彼ら



その攘夷運動を行っていたのが古高だ




天皇を敬う者を増やし、クーデターを起こそうとしたところを捕らえられた




彼は、土方の拷問によりこう自白したそうだ



――京都市中を放火して、その混乱の隙に御所から天皇を連れ去ろうとしている




それを目論む浪士数十人が、今夜会合を開く…



この古高の証言は多くの波紋を広げた



何故、彼らの敬い守る立場にある天皇を連れ去ろうとするのか…?



しかし、このことで新撰組は広く世に知られる存在になる




後にいう




――池田屋事件


の始まりだった