「なんなのでしょうね」




――!?



突然、背後からかかる声




「なにしてるんですか、左之さん?」





「なんだ…総司か」




原田の背後にいたのは沖田だ




「そんな大きな声出すと、土方さんに叱られますよ」




沖田は仰向けに寝そべる原田の傍に、腰を下ろした




「だってよ、碧は同じ日本人なのに別人じゃねぇか」





「…というと?」




「碧のいた未来っていうのは、着物を着る習慣がないんだと」





「そうなんですか。……でもそれでも僕はいいと思います」





「なんでだよ?俺らがいた仕来たりが無くなるってことだぜ?」




ますます訳の分からない原田は、体を起こした




くすくす笑う沖田は言った