「いや、知らん。暮らしたといっても1日だけだ」



その言葉に私達は胸を撫で下ろした



「なんだ、斎藤君。驚かせないでよ」



苦笑いの沖田は笑みがひきつっていた



「お前は何処から来たのだ?」



再び斎藤が私に向き直る



「2012年から来ました」



「150年後の未来か…」



「はい」




「副長、総司…」



2人を呼ぶと斎藤は言った



「春日碧をこの屯所に住まわせることは出来ぬでしょうか?」




一瞬 ぎょっとなるが……



「仕方ねェな…。こいつも訳の分からないまま過去に来ちまったわけだし…」




「そうですね。 春日さんがいることで屯所内が華やかになるでしょうね」




そう言って、私を受け入れてくれた



ただ私は…



「ありがとうございますっ!」




それしか言えなかった