壬生寺…



どこかで聞いた……




そのとき、手にしていたノートのページがめくれた



「あ、そーじーが来たで!そーじー!!」



元気よく手を振る鈴の向こうから現れたのは




色白で整った顔立ちの青年だった




ところで「そーじ」と呼ばれるこの青年は…もしや





――沖田総司




のこと!?






未来には残っていないけど、これが彼の顔…




そう思うと自然に顔を見つめてしまった




「やあ、こんにちは。鈴ちゃん…それとどちら様?」




そのまま沖田は碧の顔に自分の顔を近づけた




「…っ!?」




息をすることさえはばかれるその距離に、碧はドキドキしていた