『朔夜!璃莵いる?璃莵‼』




甲高い声が私の耳を貫ける

私はいったんケータイを離した

そこから




「いるよー」




と話し相手であるお姉ちゃんに告げた
するとお姉ちゃんはほーっと安心したように息を吐いた



お姉ちゃんは19という若さで璃莵を産んだ
まだ結婚もしておらず、璃莵が2歳になりやっと結婚をし新婚生活をし始めた夫婦
34という元気さから甲高い声は璃莵にまで響いていたようだ