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始業式終わり、当然のごとく新しいクラスへ向かった。


「3-Aか。」

優奈と分かれちゃった。
昼は孤独メシかな、仕方ないな。

教室前が騒がしい。A組だけ。

「あ・・・」


ひと際目立つその姿が視界に映りこむ。笑顔がよく見えるのは、皆よりアタマひとつ分飛び出てるから。


「背ぇ、高い。」

あのくらいの人だったら、あたしが隣にいても大丈夫だな、なんてとんでもない妄想をしそうになる。

たぶんあたし、もう165cmは超えてるから。




群がる女子、の方には見向きもせず、むしろ嫌そうにクラスメイトとなった男子の一団に話しかける彼。

同じクラスなんだと思うと、なんだろう、ちょっと嬉しい。