「もしかして恋バナ系?」
「こ、恋ってそんな・・・」
大袈裟なもんじゃない。
ただ、こんなに気持ちになるのは初めてだから、
「違うの?」
「まだ、そこまではイッテナイかなと・・・」
「で、誰よ。」
なんか優奈、完全におもしろがってるよね、そうだよね。
優奈はいいよ。憧れの先輩に堂々と告る勇気があるんだから。そういうとこマジ尊敬するよ。
「佐々木和真って人知ってる?」
「ああ、知ってる知ってる、バスケ部のイケメン君だったっけ。」
「あのね、1ヶ月くらい前にココで1回話したことあって、
その時は、どういうわけかお弁当を一緒に食べる流れになっちゃってね。」
「へぇ~」
「でも、それきり接点はなくて。ただその時、その、佐々木くんがー―、」
「が?」
「あたしの名前、知ってたの。」