コトはそれだけじゃ収まらなかった。

あたしが呆然としている間に
係決めが進んでいた。


担任は今年3年目の奈々子先生。押しが足りないタイプみたい。

まんまとクラス委員になった、あの女、村上麻衣子の言いなりだ。



「委員はぁ~、立候補できめまぁーす。決まらないときはぁ推薦でぇ~。」

ハキハキ喋れないのか。それが可愛いとか勘違いしてんのか。
ウザすぎる。



「委員、どうすんの?」

「は、はい?」

突然話しかけられてしまった、横の人から……なんで?


「帰り、遅くなるの困るでしょ?」

なんで知ってんの?


「保健・・・は、めんどいな。」

そうね、女子の病弱者が増加しそうですから。


「美化委員はどう?ゴミ捨てるくらいでしょ。」


「う・・・ん。」