「うっわぁ、すげぇ面白いなこの話。」




ブツブツ言いながら速めに歩く私。


人は私を見たら多分


アホか障害者かと思うのかもしれないけど、そんなのは気にしていられない。




なぜなら期限が迫っているから。





あ、別に、作家とかじゃないですよ。



この本は一週間前にある人から借りたモノ。




それを返せと言われたましたが、読んでないや〜


と言う話。



て言うか、借りたのを忘れてたんだけどね。



そして

私は今、急いでいます。



その 理由は………


遅刻しそうだから!!



遅刻したら、ぐちぐちうるさいのです。


誰かって…?



それは…


キーンコーンカーン



「やべっ!
チャイムなりました〜!?」


すみません、説明はあとで〜!




階段を何段か飛ばしながらかけ上がる。




ガラガラッ



「セーーフッ…?」



息を切らしながら、教室のドアを開ける。




「うん。セーフだけど。
今日、遅かったね?
寝坊かい?」