紗耶は可愛くて性格も良いのに、何故か彼氏ができない。



「あ、ドーナツ屋着いたよ。なんか喫茶店みたいだね。」



「ほんとだ!すっごいオシャレ!よし、入ろ〜」



ドーナツとカフェオレを注文して、席につく。店内はお洒落な雰囲気が漂っていて、カップルシートもある。




「ねえ、秀くんからさ、誰か良い人紹介してもらえないかなあ??」



「え、秀から?電話して聞いてみる?」



「うん!お願い!!」



秀は格好良いし、男女からモテる。顔も広いから、彼女がいない友達くらいたくさんいるだろう。



「プルルル…プルルル……はい?」



変に落ち着いた秀の声が聞こえた。そうだ、ケンカ中だったのを忘れてた…