「不満って…」




「帆奈、気持ちをなかなか言葉にしてくれねえから、よく分かんねえよ。俺周りのやつらと違って鈍いから、ちゃんと言ってくんなきゃ。」




「言うも何も、秀、女子に囲まれすぎでしょ。今日だって、お菓子もらってたし。」




「あれはあいつらが勝手に来て勝手に渡して来たんだよ。」




「………。」



何も言えない。言いたいことは山ほどあるのに、言葉が出てこない




「無神経だよ。秀は。」