生徒指導室。

「山口。まず、制服ちゃんと着ようか?!」 
ぼたんをはずし、リボンはだらしなくずれている。
スカートは、みじかい。
「えー?これ、普通だしー」

山口の声を無視して、ボタンをつける。
「あー、もぅ!わかった。だから、触んないで!」

「はいはぃ、」
制服がなおると、、
「髪は明日、直してきなさいね。」 
「えー、、わかったわかった。」

不満そうに舌打ちする。

「はぁ、あなた、学校をなんだとおもってるの?」 
「勉強するとこ。で、友達と、会うところ」

満面の笑み。

「山口の場合、友達と、会うところが、99%以上を、占めているでしょう?勉強する気が、あるの?」
「えー、わかんないし」
「今からでも、間に合うわ。」

「無理無理」
はぁ、あきらめが早い、現代の子。
「やる気が無いなら学校来なくていいわ。」

「本当?来なくていーの?」

嬉しそーに…
「えぇ、いーわよ。」
そのかわり、親と相談したりはしますけど、。

「じゃ、来ないかもー」
「あ、そ?そしたら、先生も、楽だわー。」
「あっそ。」