何故かあなたはあたしと距離を取り始めた。


でも、あたしは『理由』を聞くことは出来なかった。
少しずつ心の距離が広がる度に頭の中には『別れ』しか出てこなかった。


怖くて怖くて、いつのころかあなたの瞳を見なくなって………………………。








多分、当然の結果だったんだと思う。
あなたから、1通のメール。
いつもはメールが来る度に胸が弾んだのにこの1通のメールの通知音はまるで。
                        別れの警告音のようだった。
怖くて本当は見たくなかった。でも、もう限界だってことに気付いた身体と心は自然と受信ボックスを開いていた。そこに書かれたのたったの4文字。
「別れよう」
そんなたった4文字なのに返信に戸惑った。
内心では、別れたくない想いの方が強かった。
でも、本当は心の奥の気持ちでは。
「あぁ、やっぱりそうなるのか。」
そんな言葉が1人でいた寂しい空間に虚しく響いた。


どうしてだか、涙は出てこなかった。
………………………………………本当は大声で泣き叫んであなたに対する『気持ち』を涙と一緒に流して無かったことにしたかった。

でも、やっぱり『好き』に変わりはなくて結局あなたの言葉には恋した人の言ったことにはNOとは答えられなくて。
ホントは泣いて全部を話せば良かったのかも知れない。
だけど、あたしは『ずるい』からあなたに嫌われたくなかったから良い人でありたかったからYESと答えたよね。