『零…無理しすぎなんだよ…。』


気づいたら零の顔を見ながら呟いている俺がいた。


零は寝てるんだから、何を言っても大丈夫。

と、自分を納得させて言葉を続ける。


『やっぱり…俺、無理だよ…』

ついつい手が出てしまい零の頭を撫でる。



『零がいないと…俺生きていけない。』

ちょっと大袈裟だけど、事実でもある。


『なぁ…零。

お前は俺がいなくても大丈夫なのか??』

寝ている零が答えてくれるワケもなく、
俺は着替えてこようと立ち上がった。


でも

「私も…先生がいないとダメ…」

という零の小さな声が聞こえた。


い、今のは空耳じゃないよな?!

でもなんで起きてるんだ?!


寝てたんじゃなかったのか??


俺は思わず悲鳴をあげてしまった。

それに気づいた零は目を開けた。


やっぱり起きてた……


いつから起きていたのか聞いたら


「”零無理しすぎ”ってところから」


ぅへっ…それ、最初からじゃん…


俺は絶望のどん底へ…



と、行くかと思いきやあることに気がついた。