『ってか、なんで未来がそんな英単語知ってるの?!』


さっきまで黙っていた清水はビックリしていたらしい



「何よ?あたしが知ってちゃダメなの?」


ムキになる藍葉。



『いや、別にいいんだけど。

お前、頭悪いのにおかしいなって思っただけ』


ストレートに言う清水は怖いモノ知らず。



「頭悪いって言うのは余分だね。

まあ本当のこと言うと、
英語が得意な零がノートにずっと書いてたのよ

それ見てたら覚えちゃった」




『零が書いてたの??』


それを聞いてまた驚いている清水。



「他にはね”Miracle”とか
”Fate”とか……??」


Miracle=奇跡


Fate=運命



零…………。


お前はどんな思いでその言葉を書いたんだ?


俺をとことん避け続けてそれなのになんで


そんな言葉を何回も書いたんだ…??


偶然や奇跡。


これは俺も思った。


でも


”運命”


なんて…


残酷すぎる



神様…。



どうか俺をこれ以上、



苦しめないで下さい。



もう我慢してた思いが



溢れ出してしまいそうです…。