「まっいいや。

で、なんで零と別れたの?」


諦めた藍葉は俺の方に向き直る


『水谷先生…説明お願いしてもいいですか?』


水谷先生はニコッと微笑み頷いた


さすが水谷先生だ!

俺のことを分かってくれてる



俺は何も言わずに水谷先生の話を聞いていた



「朝倉先生はこれ以上西城さんを苦しめたくない、と思って別れたんです。」

水谷先生はこの一言しか言わなかった


短いな、と思っている俺。

人任せにしたくせにな…。


『でも朝倉先生は
”なんかあったら
いつでも電話してきていいから”
って言ったんですよ?

これはありえなくないですか?』


さっきから清水はそのフレーズにこだわりすぎだろ。



「そうだねー。

確かにありえないかもしれないね。

でもそれが朝倉先生の優しさなんじゃないかな」



よっ!!水谷先生っ!!!


俺のこと理解してるじゃん


俺の優しさなんだよ…清水!!


でも清水はあんまり納得してなさそうな感じ


そんな清水をなだめている藍葉。



まあ水谷先生のおかげで一件落着(?)だな