『水谷先生!!』


調理室に入ってきたのは水谷先生だった。


水谷先生なら俺の気持ちを分かってくれる。


だから清水と藍葉を説得させてもらおう!とセコイことを考える俺。



「あっ!光先生じゃん!!」

藍葉は水谷先生を見てなぜか嬉しそうな顔。


『え?2人…知り合い…??』


まさか…そんなことある訳ないよな?

だって水谷先生は2年は担当してないはずだぞ…??


「だって光先生はうちの部の副顧問だよ?」


うちの部の副…顧問…??


陸上部の…副顧問…??


俺…そんな話聞いてないぞ??



「あれ?言ってませんでしたっけ?

私、中高と陸上やってたんですよ」


水谷先生………


そういう大事なことは言ってもらはないと困りますよ。


藍葉と水谷先生が繋がっているなんて…。



『あの~俺だけ知らないのかなぁ??』


清水は気まずそうに水谷先生を指さす。


「あぁ…キミは清水大和くんだよね?

私は水谷 光。よろしくね?」


水谷先生は清水に手を差し出す


『よろしくっス』

清水は水谷先生の手を握る


おい、おい…。

これでみんな繋がっちゃたじゃねぇかよ…。