「せんせーさ、なんで好きなのに別れるの?」


俺を見て呆れたようにわざと大きな溜め息をつく藍葉。


『なんでさ、

”なんかあったら
いつでも電話してきていいから”

なんて未練たらたらのこと言ったの?』


清水も大きな溜め息をついた




『うるせーんだって…。

さっさと部活行けよ』


俺は調理室から追い出そうと藍葉と清水に声をかける


なのに


「あたし、部活終わったし」

と藍葉。


『あー雨降ってきたから今日はないな』

と清水。


なんでだよ…。


なんで陸上部は午前中だけ練習なんだよ。


なんで雨…降るんだよ。


なんでバスケ部は外練なんだよ。
(清水大和はバスケ部です)




俺…運、悪すぎじゃん……。


自分の運のなさに俺のテンションは下がる



と、そこへ

「失礼しますよ??」

と調理室に誰かが入ってきた



この声は…あの人じゃないか!!