「じゃあ誰なの??」


不安そうな西城の声。



『西城が教えてくれたら教えてやるよ』


なんて意地悪なことをいう俺。



「先生が教えてくれたら教えてあげる」


ふふっ……


思わず笑いそうになった。


だって俺の予想当たったんだぜ?


西城なら絶対に言うだろうって…。


仕方ない……。


俺の好きなヤツ…教えてやるよ。



『それじゃあ、目瞑って??』


見られるのはさすがに恥ずかしいしな…



西城は素直に目を瞑った。



それを確認した俺はまずドアの鍵を閉める。


誰かに入ってきてもらったら困るからな。



そしてゆっくりと歩き西城のところへ向かう。



西城に近づくにつれて俺の心臓の高鳴りが増す。



バカか俺は…。


思わずそう呟きたくなった。



なんでこんなにびびってんだよ。


告白くらいしたことあるだろ??



なんて心の中で呟く。



やっぱり俺はチキン野郎だな…。