『バカかお前は。』

我慢できなくなった俺は零を引き寄せた。



『なんでそういうこと言うの?』


なぜ零を引き寄せたのか。

1つは我慢できなくなって、って言うのがある。

だけど、本当は照れ隠し。




「ふふっ」


抱きしめられている零はなぜか笑った。



『なんで笑うんだよ??』


なんとなくバカにされているように思えて少し怒り口調になる。



「先生…可愛いなって思ってさ。」





『…………………………』



か、かわいい…??


そんなの初めて言われた。

ってかそんなこと言うなよ。


ヤバイだろ?

俺のドキドキが。



「せんせ??冗談だよ…?」


俺が怒っていると勘違いしたのか零の心配そうな声が聞こえた。


そういうときの声、俺結構好きなんだよ。



『ホントに零は…バカだよな。』


俺はそう言って零を離した。


ちゃんと、言う。


もう俺は我慢の限界だ。