俺の隣に座っているコイツは相変わらず、可愛い。


零が夢を見つけたことを知っている俺。

なんで知ってるのかは簡単なこと。


だって俺、零のクラスの副担だし。

それに零は文集に将来の夢、書いてた。


そんなことも忘れて零は


「へ…?なんで知ってるの??」


と、とぼけやがった。


俺が溜め息混じりに


『文集に書いただろ?

それに俺、一応副担だしな。』


そう答えると


「そうじゃんねぇ~」


と、普通な反応。


零、前より鈍感になっちゃたのか?

あ、そんなことより俺聞きたいことがあるんだ。



『なんで”教師”になろうと思ったの?』


零の将来の夢は教師。


文集に書いてあったのを見て俺はビックリした。


まさか零が教師になりたいとは想像してなかったからな。


「…………だから!」


零は恥ずかしいのか前のほうを濁す。


『え?何?全然聞こえなかった。』

そんなことお構いなしに俺は追求する。



「先生見てたら”教師”って言う職業に魅力を感じて


先生みたいになりたいなって思ったから。」


言い終わると同時に赤くなる零の顔。


な、何言ってんだ…?

零、そんなこと言うと襲っちゃうぞ。