結局、俺は手前から3番目の教室に入った。



『な、何やってんだよ…?!?!』


そこには制服を脱がされ欠けた零と垣本がいた。


垣本は俺の姿を見て怯えた表情をしている。



『垣本…その手を離せ。


そしたら今回のことは俺の胸だけにしまっといてやるから。』


なるべく冷静さを装う。



垣本は零から手を離し、その場を離れた。



『零?!大丈夫か…??

アイツに何もされてないか?!』


垣本が教室を出て行った瞬間、俺は零に駆け寄った。



「…………先生。」


零は泣きすぎたのか目が真っ赤になっていた。



ごめん、零。



「先生…どうしてここにいるの?」



『喋らなくていいから。』


俺はそう言って零を黙って抱きしめた。



ごめん、零。



お前を守ってやれなくて、ホントにごめん。