『………もしもし??』



次の日。


今日も俺は調理室に来ている。



そしてやってしまった。


零に、



零に、



電話を












………かけてしまった。




「………………先生。」


久しぶりに聞く電話越しの零の声。


”懐かしい。”


そうとしか言いようがなかった。



これを当たり前のように俺は毎日やっていたんだ。



『センターどうだった??』



「………………………」



なかなか答えてはくれない零。


その沈黙が俺を不安にさせる。



やっぱり、俺からの電話なんて迷惑でしかないんだ、


そう思ってしまう。