『センパイ!!


ホントッに違いますよ?!

先輩に嫌味じゃなくて、
俺のただの”ノロケ”ですからね?!』


俺が浩介を睨むからビビッてまた、自分で”ノロケ”だと言いやがった。


ってか、彼女がいない俺的には

”ノロケ”自体が嫌味に聞こえるんだよな。



はぁーーーーー。


彼女いないってこんなにも淋しいものなかよ…。



零…俺の元に帰ってきてくれよ……。



『じゃっまた、年明けくらいに!!


失礼しましたぁー』



元気よく調理室を出て行った浩介。



おい、浩介。



お前の妹を俺に返してくれぇぇぇぇ!!


と、叫んでみる。



けど、零が帰ってくることがないことは絶対に分かっていた。



この世の中に、


”永遠”





”絶対”


この2つの言葉が存在しないのはなぜなんだ……。