「どうして?!


どうして私じゃダメなの?!


代わりになんかなれなくてもいい。



お願いだから…お願いだから、


私と付き合ってよ…。



秋平が…大好きなのよ…。」


美希はそう言ってワンワンと泣き出した。



俺はイスに座ったままティッシュを差し出さした。


美希に近づいたら俺は抱きしめてしまう気がした。



いくら好きではないと言っても


1度は好意を寄せた女なんだ。


美希は俺の手を悲しそうに見つめる。


『お前は俺を裏切ったんだ。


それに今更、美希をそういう風には見れない。



…ごめんな、美希。』


俺はお前と友達でいたいんだ。



それ以上、俺に何かを求めるな。



お願いだから…やめてくれ。