『やっぱり秋平先生は分かってないよな。



きっと構ってもらえなくて淋しかったんだろうな、美希さん。



で、自棄になって違う男に走ったんだよ。


まあそりゃあ裏切られたことには変わりないけどさ。』



大和はそう言って立ち上がった。



確かに今思えばそうなのかもしれない。


でも浮気したことには変わりないワケで…



俺はそういうことは許せないから。



『じゃ俺、帰るわぁー。


零のこと、忘れないでやってよな。


俺も未来もなるべくフォローするけどさ。


でもやっぱり秋平先生は零の中じゃ特別なワケだし…。


ん、俺が言いたかったのはこれだけ。


じゃあなぁー』


大和はヒラヒラと手を振って調理室を出て行った。



アイツは、何が言いたかったんだ…??



首を傾げながら俺は大和を見送ったのだった…。