「じゃあ…ホントに彼女なんですか??」


俺を睨む水谷先生。


はぁ~まったく、誰がそんな変な噂を流したんだか。


『俺の友達ですよ。』


確か1ヶ月前くらい美希が家に来た。


「まさか…2人きりで??」


今度は目を丸くする水谷先生。


ホント、表情がころころ変わる人ですよね。


『違いますよ。

親友も一緒にいました。』


祐司もあのとき一緒に俺と美希といた。


「そうなんですか…?


もう、ビックリしましたよ。」


ふぅ~と息を吐き出して水谷先生は背もたれに寄りかかる。


『俺こそビックリですよ。

まさかそんなところを目撃されているとは…。』


俺もイスの背もたれに寄りかかった。


『そろそろ始業式始まりますよ。


体育館行きましょう。』


そこへ伊藤先生がやって来た。


俺と水谷先生は立ち上がり
伊藤先生のあとを追って体育館へ行った。