でも、認めるワケにはいかないから
『お前らうるさいぞ。
ほら、さっさと51ページを開け。』
と話を逸らした。
なのに…お前は…小島。
俺は初めて生徒が憎いと思ったよ。
小島は
『先生!教えろよっ!!』
と、諦めていない様子。
俺は少し苛々して
『ホントうるさいって』
と、言った。
そして全員に背中を見せた。
『先生の目が赤い理由知りたいよな?』
小島はこう叫ぶ。
なに言ってるんだよ…。
ここには、俺を振った彼女いるんだぞ?!
しかし、
「『知りたい!!』」
と、全員がハモった。
こんなときに一致団結してるんじゃねぇよ…。
仕方ない…俺が折れてやるよ。
『ホントお前らうるさいよ。
言うから黙れよ??』
なぜかみんなの目が輝いている
俺はふぅ~と息を吐き出した。