【キーンコーンカーコン】



3時間目終了の合図。


次は零の授業だ。



俺は顔を洗って調理室を出た。




「朝倉先生…ますます目が赤くなってますけど??」


職員室に戻ると水谷先生も戻って来ていて俺の顔を見てまた驚いている。




『いやぁ~まあなんとかなります。


ってか水谷先生のせいですよ……。』



俺は軽く水谷先生を睨んだ。




「えー?私のせいですか…??」


本気で困ったような顔をする水谷先生。



『冗談ですよ、じょーだん。


じゃあ行ってきますね。』



丁度チャイムが鳴って俺は荷物片手に職員室を出た。




長い廊下を歩き、零の教室の前。




やべぇ…初めて授業やったときと同じくらいに緊張してる…




手に汗をかきながら教室のドアを開けた。