トイレから戻ると西城零の姿はなかった。



俺は西城零が立っていた窓に近づく。


そして俺も窓の外を眺める。




『………………??』



思わず首を傾げる俺。



なんたって窓の外には特に何も変わらない街があっただけなんだから…



調理室に戻りやりかけの仕事にとりかかる。


でも俺の手は動こうとしない。



さっきの西城零の哀しすぎる瞳が頭から離れない。



何か悩んでいるのか…?




「朝倉先生??」


そこへ


『水谷先生』


が登場。




「西城零についての情報入手したんですけど…


知りたいですか??」


ニヤッと悪戯っ子のような笑みを浮かべる水谷先生。




『なんですか…?!?!


教えてくださいよ!!』


俺は水谷先生に掴みかかる勢いで聞く。