【ブーブーブー】



ん…??うるせぇなぁ……


俺はうるさく震えている携帯を手に取った。



『もしもーし………??』


『あっ秋平??

お前…もしかして寝起き??』


この声…またお前かよ……


『んだよ?祐司……』

半キレの俺。


なんで昨日もあったのに、朝っぱらからお前の声聞かなくちゃいけねぇんだよ…


『お前…今、家??』


今は…あっ!!

俺、車の中だ……


『……家に決まってるだろ?』

咄嗟に俺はウソをつく。


『で、今の時間…分かる??』

俺は腕時計に目をやる。



『まだ6時じゃねぇかよ……』


はぁ~と最後に溜め息。


『秋平…まだ頭、回転してない??

今日…何があるか覚えてねぇの?』


ちょっとビックリしたような祐司の声。



今日………?


なんかあったっけ…??


『………分かんねぇ』


俺は小さな声で呟く。


『はぁ~………

今日、学校行かなくていいのか??』


……………学校?

………学校?!

……学校!!


やっと俺の頭は目覚めた。


『祐司!助かったわっ!!

じゃあまたなっっ!!』


俺は急いで電話を切り車を発進させた。


なんか…目、重たいな…。

と、考えながら…