『あーうん。まあ順調??』

『そっか。なら、良かった。』


「何なに?!なんの話?!?!」

そこへやってきた美希。

コイツはまあウザイ奴だ。


なんでこんな奴を好きになったんだろう・・・



『コイツの恋バナ~』

裕司はニヤニヤと笑っている。


「ウッソぉ~?!

秋平、彼女いるの??」


なんとなく・・・なんとなくだけど、一瞬美希の目が悲しそうだった。


『うるせーよ。

そういうお前らはどうなんだよ??』


美希には零のことは言いたくなかった。


理由なんてないけど・・・


「あたし~?好きな人いるよ・・・」


『俺は完全フリーだ・・・』

美希も裕司も可哀相な奴だな。


『まっ2人とも頑張れや。』


そんな可哀相な2人に酒を注ぐ。


『お前らに春が訪れるように・・・かんぱーい』

と、言ってグラスをぶつけあった。


それからは高校の思い出話に華を咲かせた。


くだらないことで笑いあった高校時代。


どうしてあんなことでケンカしたんだろうか・・・??

どうしてあんなことで泣きそうになったのだろうか・・・??

どうしてあんなことで笑い合えたのだろうか・・・??


今となっては不思議で仕方ない。


でも・・・楽しかったから・・・楽しかったから、それでいいか。