そのまた次の日。


いつものように授業が終わり零が調理室にやって来た。


どこか落ち着きがない気がして


『零?なんかあった…??』



「せんせーさ、なんか私に隠してることない??」

俯いている零。


あのこと…バレちゃったのか??

「島田さんにバレちゃったんでしょ?

せんせーの家・…。」


やっぱりバレちゃったのか…



『ごめんな…零。』

そこへやってきた藍葉。


「零に言わないといけないことあるでしょ??」

と、藍葉に促され


『だからもう俺の家来ちゃだめだぞ』

と、俺は言った。


零は何も言わずに黙って頷いた。


『違うヤツが俺の家来るかもしれないから


でも西城の家には行くから、安心しろよ』


俺は優しい笑顔で微笑むが
零は俯いたままで俺のほうに見向きもしない。


そのあと零に鈍感と言われた。

零に言われたくないと俺は刃向かったが、実際俺は鈍感だった。


俺が鈍すぎたためにこんな結果になってしまったのだから…