私の携帯が
何回も何回もバッグの中でブルブルしていた。


開智くんと過ごした一年間。

私には開智くんとの思い出がいっぱいすぎる携帯を明日変えることにした。


この携帯からの最後のメールは、
開智くんにした。


[ ずっと大好きだった。
開智くんと過ごした一年ホントに楽しかったし幸せだった。
開智くんがおねぇちゃんを選んだのなら私はいらないでしょ?
ありがとう。
もうメールしないから安心して。
さようなら。 ]


送信して携帯の電源を切った。



おねぇちゃんは帰ってきてない。

ママが帰宅しない
おねぇちゃんを心配してメールをしたから
私が泣いてる理由も知ってしまったらしい。


ママの怒ってる声にビックリして目が覚めた。


「 望美!
あなた育望のおねぇちゃんよね?
育望の気持ち考えて行動したの?
とりあえず電話じゃわからないわ。
胡桃くんも一緒に連れてきなさい!
パパも帰ってくるから話し合いましょう! 」


私はねたふりを続けた。

もう二人の顔なんて見たくなかった。