『おいっ! 誰かいんだろっ!? 開けろよ!』


 あ、あのこえゎ……


 「たっ助けて!! 仁くんっ!!」


 〖おい! 喋んな!〗


 「うっ!」


 手で口を押さえられてしまった。


 「ん~っ!!! んんんん!!!」



 『美瑠莉っ!? 美瑠莉だろっ!』


 ドンッ!

 ドンッ!

 バンッ!!



 『美瑠莉!!』



 「ぷはっ!!」


 〖くっ……〗



 『要っ!? 要だろっ!! 美瑠莉に何してたんだよ!!』

 
 〖何? お前に言わなきゃなんないのかよ?〗


 『…あぁ』


 〖お前ゎ美瑠莉ちゃんの彼氏じゃねーだろーが〗



 『…っ…!』


 〖だからお前に指図される言われゎねーよ〗



 『……あぁ……確かに俺ゎ美瑠莉の彼氏じゃねーな』