生徒会活動が終わったころすっかり遅くなってしまっていた。

外、もう暗いな…

そんなことを思いながら階段を下りていた。

今歩いている階段も暗くて足を踏み外しそうだ。

そう思った時だった。

「ひゃっ…」

階段に何か落ちてた!?

そのせいで思いっきり足を踏み外した。

落ちて行く時は意外とゆっくりに思えるものだ。

どうしよう、頭から落ちてる…?

などと考えていた。

が、は地面に打ち付けられることはなかった。

助けてくれた人がいたみたいだ。

「ありがとうございま…」

言いかけて気がついた。

海里くんだ…

「先輩がドジやるなんて珍しいですね。」

なんて言いながら私を抱きとめている。

最悪…

落ちたほうが最悪と言えばそうなんだけど。

「早くはなして。」

「助けてあげたのに酷い言いようですね。」

めんどくさいことになりそう…